喪中時の神社参拝は問題なし?忌中との違いを解説!

生活

「喪中にも関わらず、神社にお参りしても大丈夫なのだろうか?」や「忌中と喪中の区別は何なのか?」と疑問を持ったことはありますか?

喪中の期間中に神社へお参りをすることについて、実際のところはどうなのでしょうか。また、喪中と忌中の違いについても理解しておくと、状況に応じて適切な対応ができるようになります。

この記事では、喪中の際に神社へお参りすることの是非と、喪中と忌中の違いについて説明します。

1. 喪中とは何か?

喪中とは、亡くなった人を悼む期間のことを指します。故人を弔う態度を重んじて、一定期間(おおよそ1年間)をかけて、華やかなお祝い事や派手な暮らしを控え、身を引き締める行為を「喪に服する」と表現します。

一般に、自分自身や配偶者から見て2親等以内の近親者が亡くなった場合に喪中となり、その期間は喪に服する必要があります。2親等に含まれない場合でも、同居していたり親密な関係であったりする場合は、喪に服することができます。

2親等とは、20代の人にとっては、主に祖父母を指します。

2. 忌中と喪中の違い

忌中という言葉もあり、これも亡くなった方を悼む期間を指しますが、喪中とは異なり、その期間に違いがあります。

一般的には、喪中は約1年間(13ヶ月)、忌中は50日間(49日間)とされています。ただし、忌中の日数は故人との関係性によって変わるため注意が必要です。具体的には以下のようになります。

  • 配偶者・父母:50日間
  • 祖父母:30日間
  • 兄弟姉妹:20日間
  • いとこ:3日間

喪中の期間内であっても、忌中の期間が終われば、神社へのお参りは問題ないとされています。

3. 忌中期間が終われば、喪中でも神社参拝は問題なし!

忌中期間中は、神社への参拝を控えるのが望ましいです。しかし、忌中期間が終了した後の喪中期間であれば、神社への参拝が可能ですので、安心してください。

神社は、神様を祀る神聖な場所であり、不浄を持ち込むべきでないとされています。神道では、「死=不浄」と捉えられており、忌中期間中に参拝することで、不浄を神社に持ち込むことになるため、忌中期間は参拝を避け、期間が過ぎた後に参拝するのが良いでしょう。

ただし、神社によっては忌中期間を過ぎた喪中期間でも参拝を控えるよう求められる場合がありますので、事前に参拝が可能かどうかを確認することをお勧めします。

4. 忌中期間中に神社に参拝してしまった時の対処法

忌中期間が終了した後であれば神社への参拝は問題ありませんが、万が一、忌中期間中に参拝してしまった場合の対処法をご紹介します。万一の際の参考にしてください。

お祓いを受ける

忌中期間中に神社で参拝してしまった場合は、その神社に相談し、お祓いを受けることをお勧めします。電話や神社の社務所で相談してみてください。社務所への相談時は、鳥居をくぐることなく直接向かってください。

忌中期間でも、地域の行事や祭事への参加が避けられない場合、服祓い(ふくはらい)を受けることで参加可能です。

家で清めの塩を使用する

葬儀が終わった後、塩を用いて身を清める習慣があります。神道においても、同じく身を清めるために塩が使用されます。

そのため、忌中期間中に神社へ参拝してしまった場合、自宅で清めの塩をまくことで、身を清めることができます。

5. 忌中期間中でもお寺での参拝は問題なし!

忌中期間中、神社での参拝は避けたほうが良いとされていますが、お寺であれば忌中期間中であっても参拝しても問題ありません。

神社では死を不浄と捉えますが、お寺では死を不浄とは見なさず、「輪廻転生」、すなわち生まれ変わりの過程と捉えています。特に浄土真宗では、「人が亡くなると同時に成仏し、仏のもとへ行く」という考えがあるため、忌中という概念が存在しません。

お寺にはお墓があり、そこで葬儀を行うことも可能です。

そのため、忌中期間中でもお寺への参拝は全く問題ないのです!

6. 日常生活で喪中期間に避けたほうが良いこと

忌中や喪中期間中は、神社への参拝だけでなく、日常生活でもお祝いごとを避けるのが一般的です。

ここでは、喪中期間中に控えたほうが良いとされるお祝いごとを3つ紹介します。

年賀状の送付を控える

年賀状のやりとりは、喪中期間中に控えるのが一般的です。喪中であることを知らせるために、12月中旬頃までに喪中はがきを出します。しかし、喪中はがきを出しても年賀状が届く場合があります。その場合は、届いた年賀状に対して「寒中見舞い」で返信すると良いでしょう。

喪中はがきを出す際は、「喪中で年賀状を出せないこと」と「誰の喪中であるか」を明記してください。

正月飾りを控える

喪中期間中は、正月飾りを控えるべきです。しめ縄や門松などの正月飾りは新年を祝う行為となりますので、控えましょう。喪中のお正月は新年を祝わずに、静かに過ごすのが適切とされています。

飲み会への参加を控えるべきか

忌中期間が終わり喪中期間に入った後も、「お祝いの席」への参加は控えた方がよいとされています。しかし、飲み会への参加は個人の心情に大きく依存します。心の整理がつき、自分自身が前向きに参加できる状態であれば、問題はありません。

もし、喪中期間中に飲み会への参加を悩んでいる場合、本人の意向を尊重し、無理に参加させることは避けましょう。

ただし、周囲への配慮を忘れず、羽目を外しすぎないよう注意が必要です。

まとめ

この記事では、「喪中時に神社でのお参りは可能か、そして忌中と喪中の違い」について解説しました。喪中でも神社への参拝は可能ですが、忌中期間中は控え、その期間が終了してから神社へ行くことをお勧めします。

一方、お寺では忌中という概念がないため、忌中期間中でも参拝は可能です。そのため、忌中期間中にお参りしたい場合は、神社ではなくお寺を訪れることが適切です。

喪中での神社参拝について悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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