緑豊かなカーテンで、夏の暑さを乗り切りたいと思っています。どんな植物が最適か教えてほしいです。
直射日光が厳しい壁面や窓を涼しげに保つ一つの手段として緑のカーテンが挙げられます。この方法では、植物を使って自然なカーテンを作り、同時に美しい花や緑を楽しみ、さらには野菜の収穫も期待できます。
特につる植物が適しており、ゴーヤはその中でも人気の選択肢ですが、見た目が魅力的な花や果実をつける植物も選べます。
この記事では、緑のカーテンの制作方法と推奨する植物について解説します。
緑のカーテンとその利点
緑のカーテンは、つるを伸ばす植物を利用して、家や建物の外壁や窓の周りに作られる自然のカーテンです。この自然由来のカバーは、緑豊かな外観を提供するとともに、さまざまな利点があります。
この環境に優しい方法は、直射日光を遮断し、内部の温度を穏やかに保つのに役立ちます。窓の近くで緑のカーテンを育てることにより、夏の強い日差しを和らげることができます。
熱い季節に向け、日差しをよく受ける花や野菜を選んで準備することで、温暖化対策に一役買うことができます。外での作業における熱中症対策に関する情報は、別の記事にてご紹介しています。
緑のカーテンに適した植物選び
緑のカーテンには、葉が大きく、つるを伸ばす種類の植物が適しています。手入れが簡単で豊富に収穫できるもの、魅力的な花や実がつく植物を選んでみてください。
植物の選択
- ゴーヤ:緑のカーテンに最適な野菜のひとつで、豊富な収穫が期待できます。播種時期は5月頃。
- シカクマメ:四角いさやが特徴で、スイートピーに似た花が楽しめます。播種時期は5月頃。
- アサガオ:夏に欠かせないつる植物。ヒルガオやユウガオも同様に良い選択です。播種時期は5月末頃。
- トケイソウ:ユニークで華やかな花が特徴です。播種時期は5-6月頃。
- フウセンカズラ:花後に紙風船のような実がたくさんつきます。播種時期は5月頃。
- オキナワスズメウリ:小さな花の後に、白い縞模様の緑の果実がなり、最終的には赤く熟します。播種時期は5-6月頃。食用にはできません。
それぞれの植物は、気温が20℃を超え、暖かくなってから植えるのが最適です。
緑のカーテンの規模にもよりますが、ゴーヤのような野菜は豊富に収穫できることが多いです。単一種ではなく、花と野菜を組み合わせて育てることが推奨されます。
緑豊かなカーテンの設置方法
設置の適切な場所の選定
緑豊かなカーテンを作る理想の場所を選びましょう。様々な要素、例えば風の影響を受けずに支えることができる強度、直接地面に植物を植えられるスペース、またはプランターを置くスペースが必要です。
必要な道具と資材
- 用意するもの：種または苗
- 鉢植えの場合：適切な鉢やプランター
- 土：花植え用の土が推奨されます
- 支柱やネット：選んだ場所に合わせたサイズで、丈夫なものを用意してください。
その他には、手袋、植え替えスコップ、水やり用のじょうろなどがあります
植栽のタイミング
- 種：4月末から5月が適期です。低温では発芽や成長が難しいです。
- 苗：5月から6月にかけてが理想です。遅くなると、成長が期待できないことがあります。
植栽方法
種を蒔く際は、前述の緑のカーテンに適した植物リストを参照ください。
苗の場合、地植えでもプランター植えでも、植える前に土をよく耕し、株間を20-30cm程度空けて植えることが大切です。
支柱やネットの設置
植え付けと同時に、早めに支柱やネットを設置し、しっかり固定して風や植物自体の重みに耐えられるようにしましょう。設置が遅れると成長した植物に損害を与える可能性があります。
注意点
植え付けは気温が20℃を越える程度の暖かさになってから。種は室内で先に育てることが推奨されます。植物がカーテンとして広がりやすくするために十分な間隔を空けて植えましょう。
ツルが適切に誘導されるように、時には手を加える必要があります。植物が密集し過ぎると、空気の流れが悪くなり、部屋が暗くなることがあるので注意しましょう。
夏場の水やりは、特にプランター植えの場合、朝晩2回が目安です。秋になり植物が枯れ始めたら、支柱やネットを取り外して整理をしましょう。
緑のカーテンの概要とメリット
つるを利用した緑のカーテンは、植物が太陽光を吸収し、自然な陰を作り出します。この過程で、植物から水蒸気が放出され、周囲の空気を冷やす効果があります。
視覚的にも涼やかな景観を提供し、さらに、植物の花や実を観察する楽しみもあります。
夏の暑さを自然に凌ぐ方法として、みずみずしい緑のカーテンの育成にチャレンジしてはいかがでしょうか。
