無印良品のぬか床は、その手軽さで人気があります。
このぬか床の特徴として挙げられるのは、熟成済みであること、冷蔵保存が可能であること、そして日々の手入れが非常に簡単であることです。
これにより、ぬか漬け作り初心者でも気軽に始められ、日常のメンテナンスもぐっと楽になります。
しかし、この簡単なお手入れは、ぬか床を冷蔵庫で管理することが大前提です。
それでは、もし無印良品のぬか床を常温で保管した場合はどうなるのでしょうか?
結論から言うと、毎日かき混ぜる必要が出てきて、結果としてお手入れが煩雑になります。
ここでは、無印良品のぬか床を室温で保管する場合に起きる変化について詳しく解説します。
常温保管で無印のぬか床に起こった変化
ぬか床の水分増加問題
無印良品のぬか床を室温に置くと、野菜の水分が原因でぬか床自体が水っぽく変化します。
常温での保存は、ぬか床の微生物活動を活発化させ、これが結果的に野菜からの水分放出を促します。
結果、ぬか床は次第に柔らかく、粘り気のある状態になりがちです。特に暑い夏季にはこの現象が顕著に現れやすいです。
水分が過剰になったぬか床では、定期的に余分な水分を除去する必要があります。なぜなら、水っぽくなったぬか床は
- 傷みやすくなる
- ぬか漬けの品質が低下し、美味しさに影響が出る
これらの問題を避けるためには、ぬか床を適切な状態に保つことが重要です。
ぬか床の白い変化とその対処法
無印良品のぬか床を室温で保管すると、時折その表面が白くなる現象が見られます。
これは酸膜酵母が形成されたものです。この白い膜は混ぜ込むことで問題なく利用できます。
ただし、この状態を長期間放置することは避けるべきです。
理由は、適切なバランスを維持するために、ぬか床は定期的な混ぜ込みやチェックが必要だからです。
冷蔵庫での保存を心がけると、この白い膜が現れることはほとんどなくなりますよ。
常温保管による日々のお手入れの増加
無印良品のぬか床は、もともと冷蔵庫での保管を推奨していますが、実際に常温で保管することも可能です。
しかし、前述した通り、室温で保管することによってぬか床が水っぽくなったり、表面に白い酸膜酵母が生じたりする可能性が高まります。
その結果、毎日のようにぬか床をかき混ぜたり、余分な水分を除去するといった追加の手入れが必要になるため、メンテナンスが一層面倒になりがちです。
つまり、実質的に無印良品のぬか床が提供するメリット、すなわち「手軽さ」と「お手入れの簡単さ」が失われてしまいます。
したがって、もし手間を減らし、ぬか床を最適な状態で維持したいのであれば、冷蔵庫での保管を強く推奨します。
これにより、ぬか床をより長く、より清潔に保つことができるでしょう。