ハッカ油スプレーのエタノールなしの作り方を試してみた!

生活

春から夏にかけての季節は、虫除け対策が欠かせませんね。市販の化学薬品入り虫除けは避けたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで注目したのが、自然由来で安心して使えるハッカ油を使った虫除けスプレーの手作りです。エタノールを使わない方法で、安価で簡単に作れるか試してみました。

また、精製水と水道水を使った場合の違いも検証しています。

ハッカ油スプレーの材料

自分でハッカ油スプレーを作る際、初めて触れる材料が多く、選び方に少し迷いました。そこで、作り方や材料について詳しくご紹介します。

そもそもハッカ油って?

ハッカ油の主成分はメントールで、この成分がもたらす清涼感と香りが虫を遠ざけます。

ミント科の植物であるハッカから抽出されるこの油は、アロマオイルとしても人気があります。特に夏場はその虫除け効果と清涼感で重宝され、各地のドラッグストアやオンラインショップで見かけることが多いです。

今回は、品質とコスパを考慮して、健栄製薬のハッカ油を選びました。

精製水って?

ハッカ油スプレーの材料としても重要な精製水。これは、塩素や不純物を取り除いた純度の高い水で、コンタクトレンズの洗浄液や医療現場などで使われています。

肌にも優しく、化粧水やパックの材料にも最適です。ただ、長期保存は難しいため、使用する際は新鮮なものを選ぶことが重要です。

市販の精製水は約80~100円で購入可能で、実店舗での購入が一番コストを抑えられます。

無水エタノールって?

無水エタノールは、ハッカ油スプレー作りのスタンダードな材料の一つですが、今回はその使用を見送りました。

無水エタノールの主な役割は、油と水の混合を助けることです。しかし、このエタノールは価格が高め。また、無水エタノールなしでもスプレーは十分機能することがわかりました。

無水エタノールに代わり、消毒用エタノールを使用することも可能です。これは無水エタノールよりも手に入れやすく、価格も抑えられます。

エタノール無しでハッカ油スプレーを作る方法

ハッカ油虫除けスプレーの作成方法

ハッカ油スプレーの作り方はとても簡単です。必要なのはハッカ油と精製水のみ。

まず、精製水100mlに対してハッカ油を加えていきます。分量の正確さが重要で、これを間違えると効果に影響が出る可能性があります。

ハッカ油の適量

ハッカ油スプレーを作る際の最大の課題は適切なハッカ油の量を見極めることです。

レシピによっては、精製水90mlに対してハッカ油を20〜60滴という幅広い指示が見られます。今回はエタノールなしで、精製水100mlに対してハッカ油20滴から始め、香りの強さを見ながら最終的に30滴にしました。

この量だと、ハッカの香りは強く感じられますが、過剰な刺激は避けられる程度です。

ハッカ油の虫除け方法

網戸の虫除け

作成したハッカ油スプレーを網戸に使用したところ、ハッカの清涼な香りが広がりました。しかし、香りは約30分で薄れてしまい、持続性にはやや欠けると感じました。

このため、虫除け効果を維持するには定期的にスプレーを使用する必要があります。

網戸への使用方法

ハッカ油スプレーを網戸に使用する際のコツは、部屋の外からスプレーすることです。これにより、ハッカ油が自分にかかるのを防げます。

また、窓を閉めた状態でスプレーすると、風に飛ばされず効果的に網戸にハッカ油を付けることができます。

肌には使える?

肌への使用では、ハッカ油の清涼感が心地よいものの、香りの強さが問題になることがあります。特に屋外での使用では、市販の虫除けに比べると効果がやや劣ると感じました。

水道水のみで作ると…

精製水の代わりに水道水を使ってハッカ油スプレーを作った場合、特に大きな違いは感じられませんでした。水道水を使った方が手軽で経済的ですが、肌への使用を考えると精製水の方が安心です。

ハッカ油スプレーはいつまでに使い切る?

ハッカ油スプレーは、作成後1週間から10日で使い切るのが望ましいです。特に香りのピークは最初の2〜3日で、その後は徐々に薄れていきます。そのため、小分けにして頻繁に作る方が効果的です。

ハッカ油スプレーに使用する容器

ハッカ油は、一部のプラスチック材料、特にポリスチレンを溶かす性質があります。ポリスチレンは、スーパーでよく見かけるお肉が入っている発泡スチロールのような素材です。

ハッカ油をこの種の容器に入れると、容器が溶けてしまうので注意が必要です。しかし、ポリプロピレンやポリエチレン製の容器では安心して使用できます。

100円ショップで販売されているスプレーボトルの多くがポリプロピレン製なので、ハッカ油スプレーの容器として適しています。

また、ガラスや陶器、耐油性や耐アルコール性のある容器も安全に使えます。

網戸への影響に注意

ハッカ油が網戸を溶かす可能性についての心配もありますが、実際にはほとんどの網戸はポリスチレン以外の材質で作られています。そのため、一般的な網戸に対してハッカ油が直接ダメージを与えることは少ないでしょう。

ただし、家の中にはポリスチレン製の製品が意外と多いため、パソコンやテレビ、エアコンなどの高価な家電や、家の断熱材、水回りの設備などには特に注意が必要です。

網戸よりも室内での使用の方が注意が必要かもしれません。

まとめ

最終的に、エタノールなしのハッカ油スプレーは実用的で効果的だと感じました。使う前にしっかり振る必要がありますが、さほど手間ではありません。

市販の虫除けと比べると効果は劣るものの、十分に虫を遠ざける効果があります。ハッカ油は少量で長く使えるため、コスパも良いです。

簡単な作り方と合わせて、手作りの虫除けスプレーとしては試す価値のある選択肢だと言えるでしょう。

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